解説・コラム

はんだ付けなし!電源タップの自作方法を解説|ケーブルはベルデン19364がおすすめ

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ギターやDTMの機材を複数使用する時、コンセントの数が足りなくなることがありませんか?

僕は宅録する際、ギターのラック機材とDTM機材、パソコンを同時に使用すると、コンセントが3つ足りなくなってしまいます。しかも、3ピンタイプの電源ケーブルということもあり、壁のコンセントに挿すこともできません。

そこで、今回はミュージシャンご用達の定番部品を使用して、音楽機材向けの電源タップを自作しました。

電源タップの自作に用意するもの

はんだこてなし!用意する工具はたったの4つ

  • テスター
  • プラスドライバー
  • カッター
  • 電工ペンチ

電工ペンチは、ワイヤストリッパーや圧着端子をかしめる工具などが一体になったものです。

以前、電源ケーブルを短くする方法をご紹介したときと同様、電源タップの自作にもはんだ付けは必要ありません。

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準備に時間がかからなず、作り方も簡単です。

トオル
作り方を覚えたらサクッと電源タップを作れますよ。

 

圧着端子の買い忘れに注意

  • ケーブル:ベルデン / 19364
  • タップ:パナソニック / WCH2304B
  • 3極プラグ:パナソニック / WF5018K
  • 圧着端子:ELPA  / 丸型圧着端子(R2-3.5)

ベルデン19364とパナソニックWF5018Kは、王道の組み合わせ。安価に電源ケーブルや電源タップを自作したい方におすすめです。

WCH2304Bは、お店によっては箱無し(ビニール入り)の状態で売られています。作り方がシンプルなので問題ありませんが、マニュアルが欲しい方はパナソニックのホームページにあるのでチェックしてください。

WCH2304Bマニュアル

トオル
箱入りで販売されている場合、箱にWCH2304Bの説明が記載されています。

丸型圧着端子は、ネットショップでは100個単位での販売が多いので、近くのホームセンターで購入することをおすすめします。

電源タップ「WCH2304B」側から作業していきます

WCH2304Bのフタを外す

蓋を外した様子

WCH2304Bの裏側にある3本のネジを緩めると蓋が外れます。

トオル
よく見ると内部のネジはカラーが分けられています。こうしたちょっとした気遣いも人気の理由かもしませんね。

Wやアースの刻印も!

かんたん説明

  • ゴールドのネジ:ライブ
  • シルバーのネジ:ニュートラル
  • グリーンのネジ:グランド(アース)

ちなみに、パナソニックの「WCH2304B」のOEMをしている名工社の電源タップ「MR7904BB」も同じ構造です。MR7904BBのシリーズは、ブラックとホワイトといったカラーが用意されています。パナソニックWCH2304Bは、6個口タイプのみホワイトカラーがあるとのことです。

 

ベルデン 19364のシースを剥いて圧着端子を付ける

10cmほどを目安にシースを剥く

19364の中身は、ケーブル3本・アルミ箔(押さえ巻きテープ)・紐・ドレイン線。

かんたん説明

ドレイン線(むき出しの針金みたいな銀色の線材)は、アルミ箔のアース部分を担当するもので、通常はアース線と束にして電源プラグのアース端子に接続します。

今回自作する電源タップでは、ドレイン線は不要です。アルミ箔や紐と一緒に切り取りました。

シースの剥き方は、こちらをチェックしてみてください。

参考パナソニック WF5018Kを使って電源ケーブルを短くする方法と注意点

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導体に圧着端子を取り付ける

マニュアルを参考に3本のケーブルを適切な長さにカット

WCH2304Bに電源ケーブルをセットし、接続箇所に合わせて各ケーブルの長さをカットします。

ポイント

19364のケーブルは以下に接続します。

  • グリーン:アース
  • ブルー:ニュートラル
  • ブラウン:ライブ

ケーブルをカットしたら、ワイヤーストリッパーやカッターなどでシースを剥き、導体を露出させましょう。

17mmを目安に導体を露出させる

線材を露出させたら、圧着端子を被せ、ペンチでしっかりとかしめます。

圧着端子の筒部から線材が1mm程度出るようにしてください。

ペンチでかしめる

圧着完了!

 

電源タップと電源ケーブルを接続してWCH2304Bの蓋を被せる

WCH2304Bと19364の接続完了!

プラスドライバーでWCH2304B内部のネジを外し、電源ケーブルを接続。WCH2304Bの蓋を被せたら電源タップ側は完了です。

電源タップの完成が見えてきました!

電源プラグ「WF5018K」を付けたら電源タップの完成

プラグのカバーをケーブルに通す

WCH2304B表面のネジを外して”プラグ”と”カバー”に分解したら、電源ケーブルにカバーを通しておきます。

 

プラグに線材をネジ止めしたら完了

電源タップ側(WCH2304B)を作業した時と同じように、電源ケーブル19364のシースを剥き、導体を露出させます。

WF5018K本体に明記されている内容を参考に、導体の長さをカットして下さい。

上記の画像に3つの穴があるのが見えるでしょうか?この穴に導体を入れ、プラグ横のネジを締めて固定します。

プラグに導体を固定しました

ネジを締めたら、軽くケーブルを引っ張ってプラグから導体が抜けないことを確認。固定に問題が無いようなら、最初に外したWF5018Kのプラグ部分を取り付けます。

トオル
しっかりとテスターで導通確認をしてくださいね。

ラックシステムにピッタリな電源タップが完成しました!

ラック下部に設置しました

今回作った電源タップは、ギターのラックシステム内に設置しました。

トオル
パワーディストリビューターのコンセント数が増えたイメージです!

足りなかった3つのコンセントを補うことができたため、電源ケーブルを抜き差しすることなく、宅録やギターの練習ができるようになりました。

電源タップは、割と簡単に自作できます。3ピンのコンセントの数を増やしたい方は、自作を検討してみてはいかがでしょうか?

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大橋とおる

「音楽がやりたい」という気持ちで一念発起!未経験からWEBライターになったアラサー男子です。埼玉県(戸田・蕨市)担当としてYahoo!ニュースで取材記事を執筆しはじめました。バンド”Candy and Trappy”や”弾いてみた”で音楽を発信しています。

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