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みなさんシンクロナイズドトレモロ(以下、トレモロ)を使用していますか?
僕はジェフベックさんの大ファン!ハーモニクスの音程をアーミングで操るテクニックは、僕の中での最高の武器になっています。
- アーミングをするとチューニングがズレてしまう
- アームがガタついている
トレモロに何かしらの悩みを抱えている方は、高品質なトレモロに交換することで解決するかもしれません。トレモロの交換はグレードアップの定番です。わずかな時間で交換可能です。
今回、トレモロをウィルキンソン / VSVG Goldに交換したので、トレモロの交換方法や使用した感想などを紹介します。
トレモロユニットを交換するのはワーモス・ストラト
このギターは人生初のストラトとして以前紹介しましたね。ワーモスからボディとネックを購入し組み立てたストラトタイプのギターです。ボディとネックを作ったワーモスはフェンダー公認工場なので、ストラトタイプではなく、ストラトキャスターと言ってしまっています。
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ストラト、個人輸入、組み立てetc...
このギターは、僕のギター歴におけるいろいろな初めてが詰まっている大切なギターです。
ワーモスストラトに搭載しているトレモロ
僕のワーモスストラトに搭載しているトレモロは、「WV6SB-Gold」というウィルキンソンのトレモロ。
WV6SBは安価で高品質
いろいろな曲やライブ、セッションなどで使用しているギターですが、チューニングには安定感があり、演奏中に困ったことはありません。
トレモロを交換する理由
購入したものと違う商品が届けられていたのが交換の理由です。
VSVGを購入したはずですが、WV6SBが間違えて届けられていたことに長く気付きませんでした。初めてのストラト&ギターの組み立てというところでテンションが上がっていたのでしょう。購入から4年以上経過しており、ショップへの返品・交換は当然できないため、新たに購入・交換することを決めました。
間違いに気が付いたんだから、もともと計画していた本来の姿を再現しようじゃないか!!
Wilkinson by GOTOH / VSVGをいざ開封!
VSVGのセット内容
- VSVG本体
- アーム
- スプリングハンガー
- ハンガー固定用ネジ:2本
- スプリング:3本
- レンチ:3本
- トレモロユニット固定用ネジ:6本
- マニュアル
VSVGを手に持ってみた感想は「各処理が丁寧ですごくキレイ!」キレイよりも「美しい」の方がニュアンスが近いです。多くのギタリストやギターメーカーから信頼されているのが分かります。
ウィルキンソン「VSVG」にある3つの特徴
”ヴィンテージのフィーリングとサウンドを備えたブリッジ”を謳うVSVG。その特徴は主に3つあります。
VSVGの特徴
- トレモロ固定用のネジ穴を楕円形(ナイフドエッジ)にすることで、穴とビスの絡みが無くなり、アーミングやチョーキングをした際にトレモロユニットが元の位置に戻りやすくなっている。
- 調律ポイントにかかる弦の角度を適正になるように、スチールブロックの弦穴が加工されている。
- サドルから弦高を調整するネジが出ないので単純に弾きやすい。
VSVGは、ウィルキンソン独自設計のトレモロナイフドエッジと弦穴によって、トレモロの弱点である”チューニングの不安定さ”を軽減しています。
ココがおすすめ
VSVGは、フェンダーストラトなどに無改造で載せ替えできます。
重量級!?VSVGの重量を計ってみた
機種名 | 重量 |
WV6SB | 293g |
VSVG | 331g |
WV6SBとVSVGの重量には、約40gの違いがあります。
トレモロの重量アップによる音の変化
- サスティンがアップする
- 音の輪郭がはっきりとする
- 低音に迫力が出る
トレモロの重量によってギターの音に上記のような変化があるということですが、僕は感じ取れるのでしょうか?
ウィルキンソンのVSVGに交換!トレモロユニットの交換方法と注意点
今まで使用していたWV6SBは、だいぶ汚れています。新しいトレモロに交換することで、見た目の印象も大きく変わるはず。
トレモロの交換に使用する工具として、次のものを用意しました。
- はんだこて(※スプリングハンガーを交換する場合のみ使用)
- プラスドライバー
- ラジオペンチ
- VSVG付属のレンチ
①WV6SBを外す|古いトレモロを外す方法と注意点
トレモロを外す流れ
弦を外した後、下の画像の赤丸内にあるネジを外せばトレモロユニットも取り外せます。
スプリングはスプリングハンガーに引っかかっているだけです。スプリングハンガーのネジを十分に緩めてからスプリングを外しましょう。固いスプリングを使用している方は、ラジオペンチを使用すると安全に取り外せます。
注意ポイント
スプリングハンガーを新しくする場合に必要なのが出力の高いはんだこて。
ポイント
シールドやエフェクターを自作する人は10~30W前後のものを使用している方が多いのではないでしょうか?出力が高いはんだこてが必要なことが、今回行ったトレモロユニット交換の盲点でした。
②VSVGを取り付ける|新しいトレモロの取り付け方法
トレモロを外す流れ
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1VSVGを専用のネジで取り付ける
注意ポイント
ネジの締め具合についてですが、僕はいつもレシートがネジ下にギリギリ入る程度に調整しています。ただし、VSVGの一番右側の穴はトレモロユニットの横ズレを防ぐ役割となっているとのことで、マニュアルに従ってしっかりと締めました。何度も書きますが、ネジの締めすぎはNGです。
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2スプリングをスプリングハンガーに掛ける
2本のネジを軽く締めてスプリングハンガーを取り付けた後、アース線をスプリングハンガーの任意の箇所にはんだ付けしたら、スプリングを掛けます。
スプリングの掛け方に正解はありません。本数でギターの音色やアームの操作性に違いが出るため、好みで調整します。僕は大好きなジェフベックさんに倣ってスプリング2本を「ハの字」に掛けています。
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3VSVGの調整を付属レンチで行う
ウィルキンソンのトレモロは、アームが一般的なネジタイプではなく、イモネジで固定するタイプです。
演奏しやすいように付属のレンチを使って調整します。ネジの締め込みに対してトルクがシビアなので、少しずつネジを締めていくのがおすすめ。
続いて、弦高調整を行います。
サドル1つにつき2本ずつある弦高調整用のネジを均等に回しましょう。
オクターブチューニングは、付属のレンチでサドルの位置を固定しているネジ(各サドル中央にある黒いネジ)を緩めてから、VSVG背面にオクターブチューニングを調整する専用ネジを挿し、左右に回しながら調整します。
各種調整をしたら弦を張って交換作業の終了です!
弦を張ったら、弦とスプリングの張力が釣り合うようにスプリングハンガーのネジを調整(締める / 緩める)しましょう。
おわりに
無事にWV6SBからVSVGへの交換が終了しました。
もともとウィルキンソンのWV6SBを使っていたため、操作性や音色に大きな変化は感じないものの、サスティンは気持ち程度アップしたように感じます。
音色やサスティンなどよりも「交換してよかった」と感じるのは、”ミュートのしやすさ”と”チューニングの安定度”です。
「サドルのイモネジってこんなにミュートの邪魔をしてたんだ」ということに気付かされました。チューニングは、WV6SBでも特に不満は無かったのですが、VSVGはさらに安定感が増しており、激しくアーミングをしても安定しています。
トレモロユニットの交換を検討している方は、VSVGへを候補の1つに加えてみてはいかがでしょうか?