エフェクターをたくさん使うようになると、切り替えが不便ですよね?
そんな不便さを解消し、さながらマルチエフェクター化したような操作性を実現する魔法の機材!プログラマブルスイッチャーをご紹介します。
僕が以前YouTubeにアップした、「エフェクターボードシステムの組み込み」動画。
この動画を見て下さった方からスイッチャーのおススメ機種はどれかと質問をしてきてくれました。
高級機材なので、初めて購入する方が迷わないように書いていきたいと思います!
1.何台のエフェクターを繋ぐ?
プログラマブルスイッチャーはLOOPの数が機種により異なります。
ポイント
スイッチャーは、1LOOPに1台のエフェクターを接続して使用することが基本です。今使っているエフェクターの数よりも1~2LOOP多い機種を選ぶことがおススメ。
2.MIDIの有無&何台のMIDI機器を使えるかも大事
ラックタイプのエフェクターやプリアンプだけでなく、最近ではコンパクトエフェクターやヘッドアンプにもMIDI搭載の機種が増えてきました。
MIDIがあると便利!
MIDIを搭載しているエフェクターやアンプは、機器本体に保存したプリセット(≒音色)を、MIDIコントローラーで瞬時に呼び出すことができる他、MIDIコントローラーが複数のMIDI信号を送信できるものであれば、1つのボタンで複数のMIDI搭載機器の設定を同時に呼び出すことができます。
ざっくりとギター関係で説明すると、MIDIは上記のような便利機能のことを指しています。
MIDIに対応しているかどうかと同時に、何台のMIDI機器を扱えるのかというのも大きなポイント。
将来購入したいエフェクターやアンプも頭に入れてプログラマブルスイッチャーを選ぶのが良いです。
MIDI PC?MIDI CC?
スイッチャーの仕様を見ていると、MIDI PCやらMIDI CCやら訳の分からない文字を見掛けることがあります。
かんたん説明
- MIDI PC = MIDIプログラムチェンジ
PCはプログラムを変更するもの
例)バンクやプリセットの変更 - MIDI CC = MIDIコンロールチェンジ
CCは主にパラメーターを変更するもの
例)ディレイタイムの変更
MIDI搭載のスイッチャーであれば、MIDI同時送信数がいくつなのかが記載してあります。
以下は僕の以前使っていたエフェクターボード。画像エフェクターボードの場合、MIDIに対応しているエフェクターはBOSS / DD500だけなので、MIDIを1つ動かせるスイッチャーであれば問題ありません。
このエフェクターボードと同時に、見出しのラックを使う場合はちょっと話が変わります!
画像のラックにはMIDIで操作するエフェクターが3台入っています。
かんたん説明
- ROCKMAN / XPR
- T.C ELECTRONICS / G MAJOR2
- BOSS / VF-1
エフェクターボードとラックシステムを同時に使用する場合、MIDIの同時送信数が4つ以上可能なスイッチャーでなければ自由に操作ができないということです。
スイッチャー購入のポイントまとめ
スイッチャー購入ポイントまとめ
- 何台のエフェクターが繋げられるか(ループ数)
- MIDI搭載かどうか
- MIDI同時送信数はどうか
最低限上記のことを決めておくことで、機種をぐぐっと絞ることができます。
スタジオやライブハウスに常設しているアンプのチャンネルを切り替えて使うギタリストであれば、チャンネル切り替え可能かどうかもチェックしておきましょう。コントロール(CTL)という部分がそれに当たります。
スイッチャーはBOSSとMusicom Labの2強
僕はスイッチャー使用歴が大分長いんですよね。
楽に演奏したいと考えているので、初めてエフェクターボードを組もうと思ったときに真っ先に導入しました。
PROVIDENCE・G-LAB・MUSICOM LAB・BOSS・FREE THE TONE....
購入の他、組み込みを手伝うなどで多くのスイッチャーに触れてきました。
そんな僕がおすすめするメーカーは、BOSS・MUSICOM LABです。
BOSSとMUSICOM LABが発売しているスイッチャーは正直、他メーカーの製品よりも頭1つ2つ飛び抜けています。
おすすめポイント
- 機能が素晴らしい
- 機能に対して値段が安い
- 音が良い
- メーカーや輸入代理店のサポートが素晴らしい
順番に紹介していきます!
BOSSならではのアイデアで話題をさらったES-5 & ES-8
現在はES-5のみですが、BOSSのスイッチャー全機種持っていました(笑) 先日イケベ楽器さんの正月セールで購入したBoss / MS-3。 使ってみて分かった良いところと悪いところをまとめてみようと思います。 コンパクトさとスイッチャー+マルチエフェクターという機能に惹かれ ...
Boss / MS-3を使って分かった気を付けたいところ!
簡単にBOSSスイッチャーを表現します。
自由度が半端ない!& 配線が簡単過ぎる!
ちなみにES-〇の数字はLOOPの数を示しています。
どちらも共通しているのは、ノイズに強いこと。
ES-8に関してはボリュームループを別途搭載。
グランドリフトも搭載しているので、ボリュームループに外部プリアンプを接続し4ケーブルメソッド化することもできます。
以前ブログで書いたのですが、ES-8をラックに導入。 次々と新製品が発売されるエフェクター。 どの製品も良い音が作れるので迷ってしまいます。 曲ごとに出したい音って変わってくるし! 欲張りすぎるとライブで再現できないのでスイッチャーがあると便利。 という ...
ヘッドアンプのプリアンプとXPR(外部プリアンプ)を切り替えていました。
Bossのスイッチャーが万能すぎるからラックにも導入することにした経緯
現在は特に問題が無かったのでES-5で代用しています。
(引用:イケベ楽器)
ES-5もES-8もMIDIを搭載。
ES-8はPC・CCを8ch同時送信が可能です。
配線を考える必要がない
上の画像は僕が以前使っていたシステムの配線図。
スイッチャーに接続するエフェクターの順番、直列・並列などを考慮して組み込む必要があります。
これがなかなか骨の折れる作業です。
エフェクターって基本的な接続順は決まっています。
とは言え、狙って接続を変えたい時ってありますよね?
通常のスイッチャーであれば、曲によってエフェクターの接続順を変えることはできません。
BOSSならそんなワガママに応えてくれます。
ポイント
各LOOPにとりあえずエフェクターを繋いでおけば、後はスイッチャー本体でどうにでもできてしまいます。これだけの機能を有していながら、マニュアルが要らないくらいに簡単な操作にまとめているのが本当にスゴイ。
サポートも丁寧に対応してくれるので信頼しかありません。
MUSICOM LABはBOSSの機能にソングモードを追加したスイッチャー
(引用:オールアクセス)
現時点で最強のスイッチャー!
僕も一目惚れしましたし、輸入代理店がオールアクセスさんに変わったことで信頼感マシマシ。
Musicom Labの最新機種、EFX-LEの競合はES-8。
インプットとアウトプットが1系統かつ、5万円代なのでES-5の上位互換とも言えそうです。
後発ということもあり、プリセット毎の音量調節を除いてBOSS ESシリーズにできることはEFX-LEでも可能。
7LOOP、さらにお馴染みの『ソングモード』と『セットモード』を搭載。
この2つのモードはライブをこなすギタリストにとっては嬉しい機能なので詳しく見ていきましょう。
ソングモードとセットモード
スイッチャーでは基本「バンク」単位で一括りにしています。
使う音色を決めてプリセットを組み、それを1つのバンクに入れるのが基本。
EFXシリーズ(ver.4以降)はバンクとは別にプリセットを曲単位で管理ができます。
これを『ソングモード』と呼び、最大で99曲分保存可能です。
また、ソングをその日演奏するセットリストに並べ替えたものを『セットモード』としています。
『ソングモード』『セットモード』のメリット
- バンクを曲名で管理できる
- セットリスト通りにバンク入れ替えができるのでエフェクト切り替えミスが減る
- セットモードで設定したバンク内のプリセットしかいじれないので間違って関係ない音を出すことがなくなる
まとめ
プログラマブルスイッチャーについてまとめていきました。
1つ言えることは、会社の対応が良いところの商品を購入すべし!ということです。
機能の豊富さや設定方法、専門用語などがたくさんあるため、初めてプログラマブルスイッチャーを導入するときは説明書がちんぷんかんぷんになりがち。そんな時に明確な回答をすぐにくれるのはホントに心強いです。
購入前の相談でメールを送ってみるといいと思います。
直ぐに返信が来るかどうかも重要。もっというなら電話受付していいるところがベストです。
今回ご紹介したBOSSとオールアクセスは僕もお世話になっています。
これから導入する方、もしくは買い替えられる方!
ご検討下さいませm(_ _)m