生活していてコンセントが足り無くなることってありますよね?
ブログを読んで下さっている方はご存知の通り、僕はギターラックシステムを組み込んでいるのですが、パワーディストリビューターのコンセント数が足りなくなってしまいました。
上記のレビューを読んでいただくと分かる通り、TASCAM ( タスカム ) / AV-P250はプラグの大きさによっては数カ所のコンセント口が使えなくなってしまいます。ここは電源ケーブル自作派にはちょっと痛いところですよね。
組み込み中のラックシステムもご多分に漏れず7個のコンセント口しか使えず、アダプターや電源ケーブルが3つほど差し込めない状態に。
この事態をなんとかするため定番部品で電源タップを作ってみましたので忘備録も兼ねて作り方を載せておきます。
電源タップ自作に用意するもの
工具
- テスター
- プラスドライバー
- カッター
- 電工ペンチ
電工ペンチは、ワイヤストリッパーや圧着端子をかしめる工具などが一体になったものです。
以前、電源ケーブルを短くする方法をご紹介したときと同様、今回もはんだ付けはありません。

部品
- ケーブル:ベルデン / 19364
- タップ:パナソニック / WCH2304B
- 3極プラグ:パナソニック / WF5018K
- 圧着端子:ELPA / 丸型圧着端子(R2-3.5)
電源ケーブル自作の定番と言われる1936とWF5018Kを使って電源タップを作っていきます。
注意ポイント
電源タップ「WCH2304B」側から作っていく
WCH2304Bのフタを外す
WCH2304Bの裏側にある3本のネジを緩めるとフタが外れます。
上記画像に写っているWCH2304B内部の3本のネジに圧着端子で電源ケーブルを繋いだら完成というシンプルな作りが嬉しいですね。

かんたん説明
- ゴールドのネジ:電圧
- シルバーのネジ:接地(W)
- グリーンのネジ:接地極(アース)
ちなみに、パナソニックの「WCH2304B」のOEMをしている名工社の電源タップ『MR7904BB』も同じ構造です。MR7904BBのシリーズは、ブラックとホワイトといったカラーが用意されています。パナソニックは6個口タイプのみホワイトカラーがあります。
電源ケーブル「19364」の被膜を剥いで圧着端子を付ける
19364の中身は、芯線3本・アルミ箔・紐・ドレイン線。
ドレイン線(むき出しの針金みたいな銀色の線材)は、アルミ箔のアース部分を担当するもので、通常はアース線と束にして電源プラグのアース端子に接続しますが、今回の電源タップでは特に必要ありませんでしたので、アルミ箔や紐と一緒に切り取りました。
芯線に圧着端子を取り付ける
一度本体に電源ケーブルをセットし、接続箇所に合わせて芯線の長さを調整します。長さが決まったら、芯線を3本の被膜をワイヤーストリッパーやカッターなどで剥ぎ線材を露出させましょう。
線材を露出させたら、圧着端子を被せ、工具でしっかりとかしめます。
圧着端子の筒部から線材が1mm程度出るようにしてください。
電源タップとケーブルを接続してふたを被せる
プラスドライバーでWCH2304B内部のネジを外し、電源ケーブルを接続。フタを被せたら電源タップ側は完了です。

電源プラグ『WF5018K』を付けたら電源タップの完成
プラグのカバーをケーブルに通す
まずは電源ケーブルをプラグカバーに通しておきます。
プラグに線材をネジ止めしたら完了
電源タップ側の時と同じように、ワイヤーストリッパーなどで電源ケーブルの芯線から線材を露出させます。
WF5018Kはプラグの透明部分に、線の長さや『W』などの刻印があるので参考にして下さい。
上記の画像に3つの穴があるのが見えるでしょうか?
ここに芯線を入れ、プラグ横のネジを締め込み固定します。
軽く芯線を引っ張り、プラグから抜けないことを確認したら、最初に通して置いたカバーを取り付けて完了です。
ラックシステムにピッタリな電源タップが完成しました!
