Candy and TrappyのTORU(@Toru_Candy)です。
以前、YouTubeにて公開した、ディズニー映画トイストーリーの主題歌「君はともだち」の弾いてみた動画が著作権違反の申し立てをされてしまいました。
マジか(;`・ω・)ノ
楽器演奏含めて公式音源を一切使ってないカバー曲が著作権侵害申し立てされた💦色々理由あるけど、まとめると僕もクリエイター業だから人の創作物を勝手に使用しないようにしてたのよ。
JASRACとYouTubeのルールは守ってたと思う。ペナルティは無いにしろショックでかい。
— TORU@Candy and Trappy (@Toru_Candy) 2019年5月3日
異議申し立ての返答も来たので、ブログに経過をまとめたいと思います。
著作権侵害を申し立てされた動画の内容
動画を見て頂いて分かる通り、全ての楽器演奏とミックス・マスタリングをCandy and Trappyで行っています。要は公式音源は使っていないオリジナルの楽曲です。楽器の構成も公式音源とは違う構成なのに不思議。
YouTubeからのメールが突然来た!
Candy And Trappy 様
あなたの動画「【Disney×PIXAR】You've Got A Friend In Me - Toy Story - Guitar Cover【トイストーリー/君はともだち】」に、EMI Music Publishing and UBEM さんが所有またはライセンスを所持しているコンテンツが含まれている可能性があります。引き続き YouTube には表示されますが、一緒に広告が掲載される可能性があります。
これが第三者の曲をカバーして演奏した動画である場合は、この動画から収益を受け取ることができます。収益受け取りの設定を変更するにはこちらをクリックしてください。
この申し立てによって、アカウントにペナルティーが科されることはありません。この動画に適用されるポリシーについて詳しくは、著作権情報のページをご覧ください。
- YouTube チーム
君はともだちはジャスラックが管理しています。ジャスラックとYouTubeは包括契約を結んでいるので、CDなどの公式音源を使うのはダメですが、全ての楽器を自分で演奏するのはOKなんですよね。全部自分で演奏・打ち込みをしている外国のバンドや弾いてみた系YouTuberが多いのもこういった背景があると思います。
ジャスラックの説明
全ての楽器を自分たちで演奏しているCandy and Trappyのカバーでもダメということは、ピアノの弾き語りやアレンジした動画もダメになるかと思うので、今回の申し立ては非常に疑問が残ります。(疑問については後ほど解決しましたので後述)
ただ、YouTubeには著作権侵害があると申し立てされた場合、「異議申し立て」を行うことができるので実際にやってみました!
異議申し立てとやってみた結果
著作権者の団体を調べてみる
まずは著作権侵害を申し立てた会社をネットで調べてみます。
詐欺団体が多いという情報がある
5月1日からカバー演奏に対する著作権主張が盛んに行われているのですが、詐欺団体が殆どのようです。
— フィアット500の大木さんピアノ垢 (@oooooookita3) 2019年5月3日
ここでCandy and Trappyの著作権管理画面を見てみましょう。
上記画像を見てみると、著作権を訴えている団体が2つ。
- EMI Music Publishing
- UBEM
EMIについてはソニーのグループ会社です。
UBEMはYouTubeと契約を結んでいるブラジルの音楽出版社とのことですが、どういった団体かは分からず仕舞い。ただ、検索するとSony ATVのページが表示されるので、EMI同様、UBEMもソニーと何かしら関係があるのかと思います。
確認が必要なのはちゃんとした会社かどうかの判断なので深くは調べません。
異議申し立てをしてみる
まずは著作権権利画面から「異議を申し立てる」をクリック。すると、異議を申し立てる理由がいくつか表示されるので、今回は「正当な権利所有者からこのコンテンツを使用するライセンスまたは許可を得ています。」を選択しました。
かんたん説明
該当すると思われる理由にチェックをし、次のページに飛ぶと今度は説明を要求されます。
僕が打ち込んだのは以下の通りです。外国の会社なので、英語も記載しました。
この動画に使用されている音源に関する全ての楽器演奏、及びミックス、マスタリングは私どもが行っており、オフィシャルの音源は一切使用しておりません。
All musical instruments, mixes and mastering related to the sound source used in this video are done by us, and no official sound source is used.
異議申し立て理由にチェックして説明欄に記入したら、最後に以下の文章にチェックを入れて署名して完了です。
- 私は上記の申し立てが誤認に基づいており、上述の理由により、自分の動画にそのコンテンツを使用するのに必要な権利を所有していると確信しています。私は故意に虚偽の陳述を行ってはおらず、この異議申し立て手続きを乱用して他者の権利を侵害しようという意図もありません。また、不正な異議申し立てを行うと YouTube アカウントが削除されることを理解しています。
- 私は、申し立てを行ったユーザーが私の異議申し立てを審査するために私の動画を視聴できるようになることを理解しています。
注意ポイント
異議申し立ての結果は・・・・
Candy And Trappy 様
お客様の異議申し立てを確認した後、EMI Music Publishing さんは著作権侵害の申し立てが依然として有効であるとの結論に達しました。
動画のタイトル: 【Disney×PIXAR】You've Got A Friend In Me - Toy Story - Guitar Cover【トイストーリー/君はともだち】
著作権で保護されたコンテンツ: YOU'VE GOT A FRIEND
申立人: EMI Music Publishing理由
著作権所有者はお客様の異議申し立てに同意しない可能性があります。
異議申し立てとして挙げた理由が不十分または無効です。
- YouTube チーム
却下されてしまいました。
もう一度異議申し立てをすることが可能なのですが、同一動画で2度目の異議申し立てをして同じ結果になった場合、動画の削除とペナルティが課せられる可能性があるとのことで、異議申し立てをもう一度するか否かの前にもう一度YouTube上の著作権の取り扱いについて調べてみました。
【弾いてみた系YouTuber大打撃】カバーでも著作権侵害になり得る!?
YouTubeで音楽ポリシーを検索できるとのことで「YOU'VE GOT A FRIEND(きみはともだち)」を検索。正直、YouTube内で個別に音楽ポリシーが設定されていることを初めて知りました。
上画像がどういう意味なのかを説明します。
この曲を使用する場合の条件
- 再生:248か国ブロックされています(動画の削除・音声の削除対象)
- 広告:広告は表示されます
ブロックされているのに広告は表示されるって不思議ですよね。上記を読んで「どういうこと?」と思った方もいるかと思います。
これは、動画や音声を削除することも、削除せずに広告表示して著作権者が収益を得ることもできるということのようです。簡単に言うと、どういう対策をされるかは著作権者に委ねられている状態と言えます。
カバー演奏した場合
- 再生:全ての国で再生されます
- 広告:広告は表示されます
カバー演奏した曲も著作権者の収益となる模様。
Twitterで愚痴っていましたが、今回は僕がお門違いな文句を言っていたようです。YouTubeとニコニコ動画で使う音楽は自前の演奏ならOKという認識があったので弾いてみたの意識が変わりました。しかし、有名曲がこのようにしっかりと音楽ポリシーを表示しているのであれば、突然削除されてしまうという不安要素を回避することができるので安心ですよね。
ちなみにカバー動画の広告収益が全て著作権者に行くのか、それとも分配なのかは動画によって異なります。
まとめ
話のまとめ
- YouTubeの音楽ポリシーは要確認
- 弾いてみた・歌ってみたで収益化をしている人は今後収入減る時期が来るかもしれない