1年に1度のペースでリペアをお願いしている御茶ノ水にあるESPテクニカルハウスで、Gibsonレスポールの調整とパーツ交換を依頼してきました。
僕は、これまでギターリペアで2回のトラブルを経験しています。
かんたん説明
- 戻ってきたギターに大きな打痕が付いていた
- 作業忘れでライブにギターのリペアが間に合わなかった
上記の経験は、「楽器屋さん経由でリペアをお願いした」という点が共通しています。リペアマンが常駐している店舗にギターのリペアをお願いするようになってからトラブルがありません。
今回リペアを依頼したギブソンレスポールの元の状態
これがずっと愛用しているGibsonレスポールスタンダード50'sというギター。
見て分かる通り、だいぶ手を加えています。使い勝手は向上していますが、配線等も変更しているため、楽器屋さんに置いてあるギブソン・レスポールの音とはかなり異なる音です。
手を加えた箇所
- ピックアップをレースセンサーに交換
- コイルタップ追加
- ピックアップセレクター反転
- ナットをブラスに交換
- T.O.Mをローラータイプに交換
- ビグスビートレモロを搭載
- ペグをロック式に交換
- 配線材とコンデンサーをビンテージに交換
購入したピックアップとチューンオーマチック
購入したパーツ
- セイモアダンカン:SH-PG1b(パーリーゲイツ)
- セイモアダンカン:SH-2n(ジャズ)
- TonePros:TP6R-N
SH-PG1bとSH-2n
ピックアップは、ハイ(高域)がしっかりと出るパリ―ゲイツとジャズをセレクト。
どちらも、ハムバッカーでありながらハイ、ハイ・ミッドに特徴があります。
結果から先にお伝えすると、フロントとリアのバランスが素晴らしく切り替えて使いやすいです。また、ハイが出ているため、レースセンサーを使っていたときよりもコイルタップ時のシングルコイル感が増しました!
TP6R-Nでビグスビー使用時のチューニングを安定させる
ビグスビートレモロの難点が「チューニングの不安定さ」です。ギターの調整次第である程度チューニングを安定した状態を保てるものの、より安定させるためにはパーツ交換は必須です。
ビグスビーにおすすめのパーツ
- ロック式ペグ
- ローラー式T.O.M
- VIBRAMATE:スポイラー
僕のレスポールには、ロック式ペグとスポイラーは搭載済み。ただし、ローラー式T.O.MはAmazonで2,000円程で購入したもの。
ローラー式T.O.Mに交換したとき、レスポールの音が丸みを帯びたものに変化したため、「チューニングを取るか、音を取るかの二択か・・・」と納得して使用していたのですが、一部Gibsonギターで採用されているToneProsからも、ローラー式T.O.Mが販売されているとのことで購入してみました。
こちらも先に結果だけお伝えすると、チューニングの安定はもちろん、生音にも「ジャリーン」とした成分が出て驚きました!
リペアに出したキッカケ
もともと半年~1年に一度はギターの調整をお願いしていましたが、今回はコロナ渦ということでライブやスタジオでの練習回数も少なかったため、約2年ぶりの調整です。
2年の間にアンプやエフェクターも大きく変わり、ギターとの相性によって好みも分かれてきました。
そのままにしておくと、せっかくの良いギターを部屋で眠らせることになってしまいます。これを解消するために調整も兼ねてピックアップを含む部品交換をお願いしました。
ESPのリペアから戻ってきたギターがこちら|フェイズアウトサウンドが出るようにしてもらいました!
御茶ノ水のESPさんで調整&ピックアップ、ポット、T.O.Mの交換してもらってきた🎸
写真で伝わるでしょうか?
鏡みたいにフレットがキレイです✨体感3時間位歩いた後に天丼食べた塩と油まみれの手じゃ恐れ多くてお店じゃ触れなかった(笑)
シュイーン!!って感じでめちゃ弾きやすくなりました🎸 pic.twitter.com/oQ0cguDmql
— とおる (@Toru_Candy) November 21, 2021
フレットの美しさや調整具合など、非常にレベルが高いです。依頼する前も特に弾きにくさは感じていなかったのですが、リペアから戻ってきたレスポールは相当弾きやすくなって帰ってきました!
ここまでご紹介したピックアップとT.O.Mの他、コイルタップを頻繁に使用するため、よりスムーズに操作・切り替えができるよう、トーンポットを一般的なPush-Pullスイッチ付きのものからPush-Pushスイッチ付きのものに変更しました。
また、これまで使用するシーンが全く思い浮かばなかったセンター(フロントとリアのミックス)ポジションで、フェイズアウトした音が出るようにしてもらい、さらにサウンドバリエーションが増しました。
フェイズアウトとは?
フェイズアウトの音は、個性的な音で好みは分かれます。しかし、ロックギタリストをはじめ、ワウペダルに親しみのある方やワウ半止めサウンドを耳にしたことのある方、飛び道具としての音が欲しい方には刺さるはず。
おわりに
リペアはどこも良い評判と悪い評判がありますが、僕の経験上、(御茶ノ水に限らず)ESPは技術が高くて安くて早いです。ギタークラフトの学校を運営しているためか、他社のリペアショップのように担当者で技術の差があることもなく、安心して利用できます。
リペア料金表はこちら
今回調整して頂いたレスポールはこれから大活躍する予定です!