最近はマルチエフェクターが主流になりつつありますが、1つ1つのサウンドを自分の好みで選べるのがコンパクトエフェクターの魅力!でも、コンパクトエフェクターをズラ~ッと並べると切り替えがすごく大変ですよね・・・
そこで登場するのがスイッチャーといわれる機材。
以前、スイッチャーを選ぶときのポイントとオススメ機材を紹介しましたね。
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スイッチャーのおすすめ機種と購入前に確認する3つのチェックポイント
エフェクターをたくさん使うようになると、切り替えが不便ですよね? そんな不便さを解消し、さながらマルチエフェクター化したような操作性を実現する魔法の機材!プログラマブルスイッチャーをご紹介します。 僕 ...
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今回なぜもう一度同じ内容を書くのかというと、僕が普段足元に置いているスイッチャーの型が古いので買い替えたいのと、以前のブログ記事以降、多くの機種が各メーカーから発売になっているため。
最新の機種には、スイッチャーの枠を超えた超便利機能が・・・!
僕がスイッチャーを選ぶときのポイント
スイッチャーを初めて買う人も多いのでは?
値段はピンからキリまであるし機種もたくさん!
どれを買っていいのか分からなくなります。
でも、ご安心を!
実は使用目的をはっきりとしておくと、意外と機種が絞れてくるんです。
選ぶときのポイント①「プログラムする?しない?」
スイッチャーは、大きくプログラムできるものとプログラムはできないものの2つに絞れます。前者はプログラマブルスイッチャー、後者はスイッチャーやラインセレクター、フットスイッチなどと呼ばれています。
かんたん説明
- プログラマブルスイッチャー:スイッチャーに繋いだエフェクターのON-OFFをプログラムさせることができる。複数のエフェクターを一括で操作できるので、さながらマルチエフェクターのような操作感を実現できる。
- フットスイッチ:プログラムはできないものの、コンパクトエフェクターのスイッチを1ヶ所にまとめることで操作感がアップ。踏み間違え防止や音質劣化対策にも効果的。
頻繁に音色を切り替えるならプログラマブルスイッチャー。反対に、音色はほとんど切替えないけど、演奏に集中できるように操作性を向上させたいという方はフットスイッチ。そんな認識でOKです。
選ぶときのポイント②「MIDI機能は必要?いらない?」
MIDIを搭載しているコンパクトエフェクターって増えていますよね!
MIDI機能とは
MIDI機能のあるエフェクターやアンプを使っているなら、MIDI機能を有しているスイッチャーを選ぶことで、お持ちのデバイスを使い倒せます。
MIDI用語
- MIDI PC = MIDIプログラムチェンジ
PCはプログラムを変更するもの
例)バンクやプリセットの変更 - MIDI CC = MIDIコンロールチェンジ
CCは主にパラメーターを変更するもの
例)ディレイタイムの変更
いくつのMIDI機器を同時に使用するのかを想定することも大事です!
選ぶときのポイント③「エフェクターは何個繋ぐ?」
”ループの数”もスイッチャー選びの重要なポイントです。
例えば5台のエフェクターを繋いで操作したいのに、スイッチャーのループの数が4つしかないと困っちゃいますよね?スイッチャーは高価なもので頻繁に買い替えることは難しいので、将来的にどうしたいかも踏まえて選ぶのがオススメ。
僕が購入候補として絞ったスイッチャー3機種
今回ご紹介する機種の選定ポイント
ざっくりと
- 6ループ以上のプログラマブルスイッチャー
- アンプのチャンネル切り替えができる
- MIDI対応
- 便利機能がある
- 選択しているプリセット、バンクが分かりやすい
上記の要望を楽器屋さんに伝えて見させていただきました!
違うエフェクターも見ちゃったり
出先で立ち寄った山野楽器で恐ろしくそそるエフェクターあった✨
100%アナログのスプリングリバーブか…ベンチャーズor MOON CHILD弾きたくなる🎸 pic.twitter.com/LMmqKJc72U
— TORU(伊藤徹)Candy and Trappy (@Toru_Candy) February 11, 2020
BOSS『ES-8』
BOSS ES-8がいいなと思ったポイント
- 8ループに加え、ヴォリュームペダルを接続するループも搭載。
- ループに接続したエフェクターは接続順はプリセット毎に変更可能で、空間系を使用するときに便利なパラレルルーティングも可能。
- 各ペダルへの機能割り当てをカスタマイズできる。
- プリセット毎にバッファーのONOFFの設定が可能。
- アウトプット・バッファーをOnにすれば、パッチ毎にボリューム調整(0からマイナス方向のみ)ができる。
- インプットとアウトプットを2系統搭載。ギターの持ち替えやアンプの使い分けOK
- MIDIはPC・CCを8ch同時送信。
実は以前使っていたスイッチャーです。
今はES-5をラックに入れてプリアンプやエフェクターの切り替えに使用しています。
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Bossのスイッチャーが万能すぎるからラックにも導入することにした経緯
次々と新製品が発売されるエフェクター。 どの製品も良い音が作れるので迷ってしまいます。 曲ごとに出したい音って変わってくるし! 欲張りすぎるとライブで再現できないのでスイッチャーがあると便利。 という ...
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中古価格の相場が4万円台となっているのでコスパ最高!
Musicom LAB『EFX-LE』
EFX−LEのいいなと思ったポイント
- 320mm(W)× 96mm(D)× 68mm(H)とコンパクトサイズ。
- 6ループ+ボリュームペダル用のループの合計7ループ。
- ソングモードで、作ったプリセットを曲毎にセットすることができる(99曲分)
- ソングモードは、ライブで演奏するセットリストに合わせて順序を変更できる(=セットモード)
- スピルオーバー機能搭載
- ハムノイズや位相の問題を回避するISOアウトを装備
- ソングネームやプリセットネームを表示
- MIDIはPC・CCを8ch同時送信。
エフェクターの接続順やバッファーのON-OFFをプリセット毎に変更できるなど、BOSS ES-8と似ていますね。しかし、EFX-LEにはES-8にはない「ソングモード」「セットモード」がある点で大きなアドバンテージがあるように思います。
ソングモード、セットモード
作ったプリセットを曲名を付けたバンクの任意のスイッチに登録するのがソングモード。つまりソングモード時はバンク=曲名になります。ソングモードで作ったバンクの順番を登録するのがセットモードです。
Free The Tone『ARC-4』
ARC-4のいいなと思ったポイント
- アンプが常に一定のインピーダンスの信号を受け取れる「HTSサーキット」搭載
- MIDI PC=16、MIDI CC=8同時送信が可能
- プリセット、バンク、MIDIチャンネルにネーム登録ができる。
- バンクを自由に入れ替えできるセットモードを搭載
- ユニバーサル電源(100~240V)対応
- ブースト機能搭載
- 位相反転機能搭載
- 誤動作を防ぐロック機能あり
- 汗などの水分が本体に落ちても、内部まで侵入しにくい構造
最後の1台は話題のスイッチャーFREE THE TONE「ARC-4」です。正直、ARC-4は価格が10万円を超えるだけあって機能や音質面のほか、本体保護や誤作動のことなども考慮されていて敵無しのスイッチャーだなと感じました。
おわりに
悩んでしまうくらいに素晴らしい機種。
もちろん、ここで説明した以外にも3機種の特徴はたくさんあります。3社ともマニュアルのダウンロードが可能なので見比べて決めようと思います。